お子さんが小学1年生になって、算数の問題を解くのが苦手だと感じていませんか?
多くの親御さんが直面しているのは、子供が算数の文章題に躓いたり、計算問題を嫌がったりといった問題です。算数に対する苦手意識は、学習意欲の低下や自信の喪失につながり、子供の将来にも影響を及ぼしかねません。
しかし、安心してください。本記事では、お子さんが算数の問題解決スキルを楽しみながら身につけるための、具体的なサポート方法を紹介します。
米国の最新研究で明らかになった、効果的な算数指導法のエッセンスをもとに、親子のコミュニケーションを通して子供の思考力を育む方法や、お子さん一人ひとりに合った学習支援の方法など、実践的なヒントを提供します。
問題解決スキルを育てる3つのポイント
算数の問題解決力を身につけることは、お子さんの将来にとって非常に大切なスキルです。
しかし、「うちの子に問題解決力をつけさせたいけど、どうすればいいの?」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
そんなママたちに朗報です!実は、米国の研究から、子供の問題解決スキルを効果的に育てる3つのポイントが明らかになったんです。
その3つのポイントとは、(1)文章問題を重視すること、(2)子供の考え方を引き出すこと、(3)一人ひとりの理解度に合わせて指導すること。
これらを意識して子供に接することで、お子さんの算数の問題解決力はグングン伸びていくはずです。さあ、早速それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう!
文章問題を重視する
計算練習より文章題を多く扱うと、応用力が身につく
「算数の勉強=計算問題を反復練習すること」というイメージ、ありませんか?
でも、米国の研究では、実はそれが覆されたんです!
研究に参加した学校のうち、計算練習よりも文章題を多く扱った学校の子供たちの方が、応用力や思考力が大幅にアップしたことが明らかになりました。その理由は、文章題が日常のさまざまな場面で算数を使う練習になるから。
計算問題を解くことも大切ですが、バランスよく文章題も取り入れることが、お子さんの算数力を高めるカギになりそうです。
普段の生活の中で見つけた話題を文章題にしてみたり、文章題中心の問題集を活用したりするのもおすすめですよ。
問題集を選ぶ際は、図やイラストがフルカラーのものを選ぶのがおすすめ。算数が苦手なお子さんでも、興味を持って楽しく文章題に取り組むことができます。くもんの「1年生文しょうだい」はフルカラーなのでおすすめです。私の娘も気に入っています。
教科書にない複雑な問題にも挑戦させよう
学校の教科書に載っている基本的な問題をマスターできたら、もっと複雑な問題にもチャレンジさせてみましょう。
教科書の問題だけでは物足りないな、もっと難しい問題も解いてみたいな、と感じているお子さんも多いはず。市販の問題集を活用するのも手ですし、パパやママが自分で問題を作ってみるのもおすすめです。
問題を作る際は、お子さんの興味・関心を取り入れると良いでしょう。日常生活の中での疑問を問題にしたり、お子さんの好きなキャラクターを登場させたりするのも◎。
教科書レベルの問題より一段高いレベルの問題に挑戦することで、お子さんの思考力や問題解決力はぐんぐん伸びていくはずです。
やや難易度の高い問題にチャレンジしたい場合は、Z会の「グレードアップ問題集小学1年算数 文章題」がおすすめ。教科書の内容をさらに発展させた良質な問題を取り揃えています。お子さんの知的好奇心を刺激する問題集です。文章題の応用力を伸ばしたい方にはぜひ手にとってみてください。
子供の考え方を引き出す
1つの問題に対して、複数の解き方を共有する
算数の面白さは、1つの問題にもさまざまな解き方があるところにあります。
お子さんが問題を解き終えたら、「他にはどんなやり方で解けるかな?」と問いかけてみましょう。きっと、一人ひとり違った解き方をしているはず。自分とは違うアプローチで問題を解く考え方を聞くのも、とても良い刺激になります。
また、解いた後に、「この方法で解くメリットはなんだろう?」「この解き方のどんなところが良いと思う?」など、それぞれの解き方の良さについて考えさせるのも効果的。
いろいろな考え方に触れることで、お子さんの発想力や柔軟性が育まれ、問題解決に対する意欲も高まっていくでしょう。
図や具体物を使って自分で考えさせよう
文章題が苦手意識のあるお子さんの中には、文章を読んでイメージを膨らませることが難しい子もいます。そんな時は、図を描いたり、実際に具体物を動かしたりしながら考えさせるのがおすすめ。
例えば、「りんごが3個あります。2個もらったら、全部で何個になるでしょう?」という問題なら、本物のりんごやおもちゃのりんごを使って場面を再現してみましょう。自分で図にしたり動かしたりしながら考えることで、抽象的な文章題の内容がぐっと頭に入ってきます。
「こういうふうに考えたんだね」「図にするとよく分かるね」と、お子さんなりの考え方を認めてあげることも大切。それが、お子さんの自信とやる気につながっていくはずです。
一人ひとりの理解度に合わせた学習
子供の解き方を見てつまずきを把握する
同じ学年、同じクラスでも、子供たちの理解度はそれぞれ異なります。まずは、お子さんが問題をどのように解いているのか、どこでつまずいているのかを、じっくり観察することが大切です。
「この子は、文章題を読み取ることが苦手なのかな」
「計算は正確にできているけれど、式の立て方で迷っているみたいだな」など、
一人ひとりのつまずきのポイントが見えてくるはず。つまずきの原因が分かれば、それに合わせたアドバイスができますよね。
例えば、「この文章の中の〇〇っていうのは、△△のことを表しているんだよ」「この場面は、○○算を使えば簡単に解けるよ」など、具体的なヒントを与えるのも効果的です。
練習問題を個人のレベルに合わせて選ぶ
授業の復習プリントや家庭学習の問題を選ぶ際は、お子さんの理解度に合わせて選ぶことが大切です。できるだけ一人ひとりの理解度に合わせた問題を与えられるのが理想ですが、難しい場合は、せめてお子さんのレベルに近い問題を選ぶよう心がけましょう。
「この問題は、うちの子にはまだ難しいかも」
「この問題なら、ちょっと背伸びすれば解けそうだな」など、
学校の先生に、お子さんの理解度について相談してみるのもおすすめです。先生からアドバイスをもらったり、学校で使っている副教材を家庭学習にも活用したりするのも良いでしょう。
お子さんのレベルにぴったり合った問題を提供することで、お子さんは意欲的に問題に取り組めるはずです。
指導法が子供の算数力を左右する!
米国の研究で問題解決重視の指導法を導入
子供の算数力を高めるには、指導法も大きな影響を与えるんです。
実は、ある米国の研究で、先生たちに問題解決を重視した指導法を伝授したところ、子供たちの算数力が大幅にアップしたことが明らかになりました。
この研究では、先生たちに1ヶ月間の特別研修を実施。子供の発達段階に合わせた問題の与え方や、子供の考え方を引き出す発問の仕方などを学んでもらったんです。すると、研修に参加した先生たちのクラスの子供は、そうでないクラスの子供に比べて、文章題の正答率が大幅にアップ!
特に複雑な問題で、顕著な差が見られました。やはり指導法は、子供たちの問題解決力に大きな影響を与えるようですね。
文章題の正答率が飛躍的に上昇
先生たちが問題解決を重視した指導法を取り入れたクラスでは、子供たちの算数の学力がめざましく向上しました。
例えば、米国の標準テストでは、指導法を変えたクラスの平均点が、12点満点中8.60点だったのに対し、そうでないクラスは7.80点。約1点の差は、とても大きいんです!
また、テストの中でも特に複雑な文章題で、正答率に大きな開きが出ました。まさに、先生たちが学んだ指導法の成果が表れた結果だったと言えるでしょう。
子供たちは、自分で考えて試行錯誤しながら問題を解くことで、着実に力を伸ばしていったようです。このように、指導法ひとつで、子供たちの学力は大きく変わるんですね。
子供の算数に対する自信と理解度にも好影響
先生たちが問題解決重視の指導法を取り入れたクラスでは、子供たちの算数に対する意識にも変化が見られました。
研究の終了後、子供たちにアンケートを取ったところ、指導法を変えたクラスの子供たちの方が、「算数の授業が分かりやすい」「算数が好き」と答える割合が高かったんです。
やはり、自分で考えて問題を解決する経験が、達成感や自信につながったのでしょう。また、友達の考え方を聞くことで、「みんな、いろんなやり方で問題を解いているんだな」と気づけたことも、算数を学ぶ楽しさを感じるきっかけになったようです。
算数が楽しくなる問題解決スキルの育て方まとめ
最後に子供の問題解決スキルを高めるポイントをまとめておきますね。
普段の生活の中でも、買い物に行った時に「このお菓子を3人で分けると、一人何個ずつもらえるかな?」と問題を出してみたり、「パパとママとあなたで、りんごを2個ずついただいたら、全部で何個になるでしょう?」など、ちょっとした場面でも子供の思考力を鍛えるチャンスはたくさんあります。
そうした関わりを持ちながら、学校の先生ともしっかりと連携をとって、お子さんの「問題を解くって楽しい!」という気持ちを育んでいきたいですね。米国の研究で明らかになった指導法のエッセンスを、ぜひ子育てや家庭学習に取り入れてみてください。きっと、お子さんの算数力アップにつながるはずです!
ということで、今回は米国の研究から見えてきた、子供の問題解決力を高める方法をご紹介しました。新しい指導法を知ることで、ママたちの算数に対する見方も変わるかもしれませんね。ご家庭でできることを意識して、お子さんの学びをサポートしてあげてください。応援しています!