15年以上の歳月をかけ、筆者の仕事を通じて検証済みメソッドを52個も詰め込んだ、脳科学に基づく子育てのノウハウ本です。
なぜその行動が必要なのかを親や保育者が理解することで、子供への保育の質を劇的に高めることができます。
- 脳科学に基づく子育てについて勉強したい
- 自分の育児方法が正しいのかヒントを得たい
子供の脳は5歳までに準備しなさいをおすすめする人
保育に携わる人全般に向けですが、難しい専門用語などはあまり使わずに簡潔に書かれているのでやさしく読むことができます。
52個の全てのメソッドに『脳科学からのヒント』と『こどもにしてあげること』がまとめられているので、わかりやすい構成になっています。
『脳科学からのヒント』
子どもの脳にとってなぜそのメソッドが重要なのかを簡潔に説明してくれます。
『こどもにしてあげること』
子どもに対してどのような行動をすればいいのかまとめてくれています。
各メソッドの構成
- メソッドの説明(理由など)
- 脳科学からのヒント
- こどもにしてあげること
子供の脳は5歳までに準備しなさいを読む適切なタイミング
脳科学に関する知識が無くても読める内容になっています。
第一部で簡単に脳の育ち方に関する説明がありますが、専門知識が苦手な人は読み飛ばしても問題ないです。
(もちろん読んで理解したほうがいいですが)
第二部のメソッドのみ読んでも理解できます。
子供の脳は5歳までに準備しなさいはどんな内容
第1部で脳の育ち方の説明がありますが、20ページほどしかないので最低限の知識のみの紹介になっています。
第2部は子どもの脳を賢く育てる52の方法を4つのカテゴリーに分けて解説しています。
- 5歳までの脳の鍛え方
- 自立心の育て方
- 固いキズナの結び方
- 「読む」「書く」「話す」の深め方
子供の脳は5歳までに準備しなさいをおすすめする3つの理由
脳科学に基づく子育てのメソッドについて学べる
脳科学の難しい話を抜きにして、子育てのメソッドが学べるのが大きなメリットだと思います。
紹介されているメソッドが52個と多い
52個もメソッドが紹介されているので、実際に使えるメソッドもたくさん見つかるはずです。なので満足度も高いと思います。
必要な部分だけ読むことができる
各メソッドの関連性はないので、気になるページから読んでも問題ないです。
まずはすぐに必要な部分だけ読んで、あとはゆっくり時間がある時に読む方法もいいですね。
子供の脳は5歳までに準備しなさいをあえて批判するなら
「まずはこれをして、次はこれをして・・・」のような書き方はされていないので、手取り足取り教えて欲しいという人にはおすすめできません。
具体例はあまり多くないですが、各メソッドの最後に『こどもにしてあげること』で子供への接し方についてまとめられています。接し方について頭に入れておくだけでも子供への対応は変わってくるはずです。
子供の脳は5歳までに準備しなさいの有効な活用方法
各メソッドには、脳科学に基づいた理由と子供への接し方がセットになっています。
なので本書を有効に活用するなら、なぜ子どもにそのように接するのか理由をきちんと理解しておくとよいです。
理由を理解しておくと『こどもにしてあげること』に書いていないシーンでも、
「こうしたほうがいいかも」
「今の方法は変えた方がいいかも」
と気づきを得られるので実践できる幅が広がります。
子供の脳は5歳までに準備しなさいで心に残ったフレーズ
子供の脳は急速に発達するので、ある時期を逃してしまうと発達が難しくなってしまいます。
例えば、子どもへの話しかけは3歳までが重要だとわかっています。本書の中でも話しかけに関して『話して、話して、話まくろう!』と書かれています。
参考:【授乳中〜3歳】脳を豊かにする子供への話しかけ育児3ステップ
子供の脳は5歳までに準備しなさいの感想まとめ
脳が急速に発達する5歳までの子どもに必要な子育ての方法がまとめてあります。
全て実践するのは難しいと思いますが、52個のメソッドの内たった一つでも実践できれば、子どもにとっていい影響があるのは間違いないはずです。
本書でも書かれていますが、教育への投資は早ければ早いほど効果があることが分かっています。
少しでも気になったら、本を手にとって子どもに実践してあげてください。
子供たちの笑顔が増えることを願っています。
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』
著者:ジル・スタム
翻訳:日向 やよい
ジャンル:子育て