0〜6歳の育児に関するノウハウを集めた子育て辞書のような本です。
特徴は科学的根拠(エビデンス)に基づくノウハウが集まっていること。なので、信頼性の高い育児の方法を学ぶことができます。
ここでは本書をおすすめする人や内容、感想、レビューについてまとめました。
『最高の子育てベスト55』
著者:トレーシー・カチロー
翻訳:鹿田 昌美
ジャンル:子育て
最高の子育てベスト55を読んで後悔しない人とは
本書は実験や研究データに基づいた科学的根拠(エビデンス)のある育児の方法をまとめたものです。
ただし、科学的根拠(エビデンス)については細かく書かれているわけではありません。科学的根拠(エビデンス)に基づく子育ての方法だけを知りたい人に向けた本になっています。
また最高の子育てベスト55では主に0〜6歳までの時期を重視して書かれています。ですが、全体を通して3歳頃までの話が多いと感じました。5歳の子どもの子育てのために買うと、多くの部分がすでに過ぎてしまった過去の話になってしまいます。
なので0〜3歳頃の子どもの科学的根拠のある子育ての方法を知りたい人は買って後悔しないと思います。
最高の子育てベスト55を読む適切なタイミング
前提となる知識はほとんど必要ありません。
子育ての方法をまとめた本なので、科学的根拠(エビデンス)のある子育ての方法を知りたいと思った時が読む適切なタイミングです。
最高の子育てベスト55はどんな内容
大きく8つのカテゴリーに分けられています。
- 愛情
- 語りかけ
- 生活習慣
- 遊び
- 繋がり
- しつけ
- 動く
- スローダウン
55個の子育てのノウハウをまとめていますが、それぞれのノウハウに関連性はないので、自分が気になる内容から読んでもOKです。
最高の子育てベスト55がおすすめの理由は3つ
科学的根拠(エビデンス)に基づく子育てのノウハウを学べる
本屋さんで子育て本のコーナーに行くとわかりますが、科学的根拠(エビデンス)に基づいた子育て本がとても少ないです。
なので、科学的根拠(エビデンス)に基づくノウハウのみを扱っている本書は貴重だと言えます。
さらに研究内容の詳細については言及していないので、ノウハウだけ知りたい人にもありがたい一冊です。
55個も子育てのノウハウを学ぶことができる
1冊で55個のノウハウを学べることは大きな利点です。全てのノウハウが自分の子どもに合うわけではないので、数が多いことはとてもありがたいです。
55個の子育てのノウハウが個別になっているので辞書的な使い方ができる
各ノウハウの基本的な構成はこんな感じになっています。
- 科学的根拠や理由
- 子育ての方法の順番
- 補足
なので、必要な時に目次をみてサクッと調べることができます。必要な時に簡単に確認できて便利です。
最高の子育てベスト55をあえて批判するなら
科学的根拠(エビデンス)の研究内容については詳しく述べられていません。なので、研究内容や背景について知りたい場合は別の本を買ったほうがよいです。
あと、子育ての方法は書いてあるのですが実践例が少ないことが気になりました。ただ、実践方法はきちんと載っていますし55個もノウハウがあるメリットのほうが大きいと思います。
最高の子育てベスト55を有効に活用する方法
おすすめの活用方法は目次に年齢別の印をつけておくことです。
ノウハウによって対象年齢が異なるので、後から目次を見た時にどれがどの対象年齢かわからなくなります。なので、今後つかえそうだと思ったノウハウについては目次に年齢を書いておくと後で確認するときに便利です。
例えば、子どもがまだ2歳のときに3歳のノウハウを読んで「これは使えそう!」と思ったら、そのノウハウの目次の上に3と記入しておきます。そして、3歳の誕生日に目次をサッと開いて年齢が書いてある部分だけを確認します。そうすると、3歳のノウハウを忘れずに実践できます。
一度読んだだけだとノウハウを忘れやすいので、目次にメモしておくと「もうすぐ3歳だけど何してあげたらいいんだっけ?」と思ったときにいつでも確認できます。
最高の子育てベスト55で心に残ったフレーズ
『脳を刺激する「読み聞かせ」をする』という「本好き」に育てるために親ができるノウハウに関する一文です。
絵本を書いてある通りに読むのは当たり前だと思っていたので、目から鱗でした。
「ページに書いてある言葉を読まないでどうするの?」と思うかもしれませんが、『PEER』という読み聞かせのテクニックを使うと言葉を読まずに絵本を使うことができます。
【1歳6ヶ月〜3歳】絵本に興味を持たせる読み聞かせのコツ【PEER】
『PEER』については本書でも紹介されています。
最高の子育てベスト55の感想まとめ
科学的根拠(エビデンス)に基づいた子育ての方法が載っているので、どのノウハウを使っても効果が期待できるのが嬉しいですね。
ノウハウの数が多いので誰でも使えるノウハウが見つかるはず。
子どもが小さい人ほど使えるノウハウが増えるので、3歳より2歳、2歳より1歳、1歳より0歳のほうが損をしない本です。
後で読もうと後回しにすると後悔するパータンの本になってます。
読んだ人と読んでいない人でどんどん差がついていきます。
子どもに対する親の行為は小さい子ほど効果が大きいので、すぐにでも実践してあげてください。
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