[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#f386ab” bgcolor=”#fef6f8″ color=”#000000″ iconsize=”150″]「読み聞かせのコツを教えて欲しい。子供が絵本に興味を持たない時はどうしたらいいの?」[/st-cmemo]
こんな疑問に答えます。
あなたは絵本をどのように読んでいますか?
もし前から順番に文字を追っているだけなら、子どもは絵本を嫌いになってしまうかもしれません。当たり前ですが絵本と本の違いは絵があることです。絵本なのですから絵をもっと活用してみませんか?
絵は子どもの興味を引き、学びの機会を多く与えてくれます。ここでは、絵を使った読み聞かせのテクニック『PEER』について紹介します。
読み聞かせのコツは子供に参加させること
読み聞かせのコツは子供に参加させることです。
子どもが1歳6ヶ月頃になると絵本を指差したり、簡単なモノの名前を話せるようになってきます。絵本を前から順番に読まずに目的のページをすぐにめくって「これ、これ!」と指差したりする子もいるでしょう。
その時、はじめのページに戻って読み直す必要はありません。子どもが興味を持った絵をつかって、子供を読み聞かせに参加させればいいんです。
絵本の中の動物やモノに興味が出てきたら、読み聞かせに子供も一緒に参加させてみましょう。
読み聞かせの効果
ニューヨーク州立大学のグローバー・ホワイトハースト博士らの研究で対話式で本を読むと読書の発達に良いことがわかっています。
21ヶ月〜35ヶ月の子供に対して対話式の読書の効果について実験を行いました。その結果、対話式の読書を行った子供たちは読書の発達において最大で8.5ヶ月も進んでいました。
読み聞かせに参加させることで、子供はたくさんの質問してたくさん考えるようになります。その結果、読書の力や口語能力が伸びるのです。
読み聞かせのコツ『PEER』とは
読み聞かせのコツとして、ホワイトハースト博士は『PEER』というテクニックをまとめました。
『PEER』は4つのテクニックの頭文字を取ってつけられています。
読み聞かせコツ『PEER』の4つのステップ
[st-step step_no=”1″]促す(Prompt)[/st-step]
まずはじめに絵本について何か話すように促します。
子どもが「これ!」と自分で指差したりしたら「これはなにかな?」と質問してみましょう。
[st-step step_no=”2″]評価する(Evaluate)[/st-step]
次に子どもの答えを評価します。
評価という表現はわかりづらいですが、例えば子どもがチューリップを指差して「はな」と言ったら「そうだね」と応えてあげることです。
[st-step step_no=”3″]広げる(Expand)[/st-step]
そして、言い換えや追加の情報を与えてあげることによって子どもの答えを広げます。広げるという言葉は分かりづらいかもしれませんが、次のような感じです。
例:言い換え
「はな」→「チューリップ」
例:追加の情報
「はな」→「赤いはな」
[st-step step_no=”4″]繰り返す(Repeat)[/st-step]
最後に、広げた答えを確認するため繰り返します。
例
「チューリップって言えるかな?」
「赤い花って言えるかな?」
PEERを使った読み聞かせの例
先ほどの例をまとめてみます。
あなたが子どもと絵本を読んでいる姿を想像しながら読んでみてください。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”” bordercolor=”#29B6F6″ bgcolor=”#f8f9ff” borderwidth=”1″ borderradius=”0″ titleweight=””]
子ども「これ!」
ママ「これはなにかな?」
子ども「はな!」
ママ「そうだね、チューリップだね。チューリップって言えるかな?」
[/st-mybox]
意外と簡単と感じたのではないでしょうか。読み聞かせのちょっとしたコツで子どもの能力を伸ばすことができます。
ただし、子どもに無理に答えさせる必要はありません。楽しくなければ子供は絵本が嫌いになってしまいます。子どもとの会話を楽しむようにしましょう。
読み聞かせのコツを実践する方法
読み聞かせのコツを使う絵本はどのような絵本が良いのでしょうか?
絵本といっても文字がたくさん書いてある絵本や、文字のない絵本など様々です。選ぶ絵本によって読み聞かせしやすい絵本と読み聞かせしにくい絵本があります。
読み聞かせに向いている本は次のような絵本です。
読み聞かせしやすい絵本:絵の多い絵本
絵が多い絵本は子どもが質問する機会を増やします。
文字がない絵だけの絵本なら、子どもと一緒に自分たちだけのストーリーを作ることもできますね。
読み聞かせしやすい絵本:子どもが興味のある絵本
読み聞かせをする絵本んは親が読ませたい絵本ではなく、子どもが読みたい絵本です。
子どもは興味があることをよく学びます。
無理強いすると本が嫌いになってしまいます。
読み聞かせしやすい絵本:対象年齢(子ども)にあった絵本
子どもにとって簡単すぎず難しすぎない絵本は、子どもの成長と共に変わります。
絵本の対象年齢を目安に子どもにあった絵本を選ぶとよいでしょう。
読み聞かせのコツのまとめ
ホワイトハースト博士は最初は普通に絵本を読み、その後『PEER』を使って読むことを推奨しています。普通に読むのと『PEER』を交互に使ったりして、子どもの興味が維持するようにすると良いですね。
絵本を読んであげるのは、文字を教えるためだけではありません。絵本は前から順番に読まなくてもいいんです。子どもが興味を持った絵からストーリーを創ってあげましょう。
「そんな想像力ないよ・・・」と思った人は子どもに想像させてみるのはどうでしょう?
子どもとのコミニュケーションにもなりますし子どもの想像力も養われますよ。
[st_abtest id=”2938″]