【言語の発達が遅れる】騒音が子供に与える影響と防音対策【幼児教育のための音環境】

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うるさくて耳を塞いでいる子供

「騒音って子供の発達にどんな影響あるの? 子供のための防音対策って何をすればいいんだろう? どのくらいの騒音だと子供に良くないのか教えてほしいな。」
こんな疑問に答えます。

記事の内容

  • 騒音が子供に与える影響
  • 子供が勉強するのに適した音環境とは
  • 子供の音環境を整える防音対策

この記事を書いている私も1歳の娘を育てているので、騒音が子供に与える影響を知ってすぐに部屋の防音環境を整えました。使う窓は防音カーテン、使っていない窓は防音ボードで塞いでいます。絵本を読むときはエアコンを消し、洗濯機など音の大きいものを使う時間も変更しました。

ここまでする理由は、大人よりも子供の方が騒音による影響が大きいからです。

今回は、騒音が子供に与える影響と防音対策について解説します。

騒音が子供に与える影響

騒音は大人だけでなく子供にも影響を及ぼします。

言語の発達が遅れる

子供が騒音の大きい環境で育つと言語の発達が遅れます。

ウィスコンシン大学が幼児109人を対象に行った実験では、周囲がうるさい部屋と周囲が静かな部屋に分けて、物の名前を覚えているかどうかのテストを実施しました。その結果。周囲が静かな部屋にいた子供たちは、周囲がうるさい部屋にいた子供たちに比べて、より正確に物の名前を覚えられました。

絵本を読み聞かせたりする時には、出来るだけ静かな環境を用意してあげると言語の発達を妨げません。また、学力が上がると言われているモーツァルト効果などを期待して一日中BGMを聞かせるのは、言語発達の観点から見ると逆効果になります。ちなみに、モーツァルトの曲を聴かせても学力は上がりません。詳しくは【脳科学に基づく】音楽が子供に与える影響【幼児教育】をどうぞ。

睡眠の質を下げる

夜の騒音は大人よりも子供の方が影響を受けやすいです。

世界保健機関(WHO)欧州事務局による「夜間騒音ガイドライン」では、子供や高齢者は騒音の影響を受けやすいと記載されています。

騒音による健康への影響は次の通りです。

1年間の平均騒音レベル 健康への影響
30dB以下 生物学的に問題ないレベル。
30〜40dB以下 睡眠に影響が出始めるレベル。子供や高齢者などが影響を受けやすい。しかし、影響の度合いはまだ少ない。
40〜55dB以下 健康に影響がでるレベル。子供や高齢者などはより大きな影響を受ける。
55dB以上 健康への影響が深刻になるレベル。睡眠障害や病気などのリスクが増える。

参考:世界保健機関(WHO)欧州事務局「夜間騒音ガイドライン」

また、「夜間騒音ガイドライン」では、健康への影響を考慮し夜間の騒音に対する目標値を決めています。

夜間騒音ガイドラインの目標値 40dB
暫定目標値(短期間) 55dB

参考:世界保健機関(WHO)欧州事務局「夜間騒音ガイドライン」

騒音による健康への悪影響を避けるために推奨されている夜間の騒音レベルは40dB以下です。特に騒音の影響が大きい子供や高齢者などは40dBが限界値としています。暫定目標の55dBは、様々理由から40dB以下を達成できない場合の目標値です。この暫定目標は健康に影響があるレベルなので、あくまでも短期間のみ適応される値です。また、暫定目標は騒音の影響が大きい子供や高齢者は対象としていません。

子供の睡眠環境は40dB以下が目安です。

子供が勉強するのに適した音環境とは

勉強している男の子

結論から言うと、勉強する時の音環境は35dB以下が一つの目標になります。

教室における日本と世界各国の騒音基準

世界各国では教室における騒音基準を設けています。

騒音レベル
日本 40dB
アメリカ 35dBA
イギリス 35dB
デンマーク 30dBA
フィンランド 38dB
ノルウェー 32dB
スウェーデン 30dBA

参考:富浦麻穂. "通常学級の音環境基準の国際比較: 騒音・残響時間の低減と SN 比の保障による音環境の整備." 公教育システム研究14 (2015): 45-67.
※dBとdBAの違いについて:dBAはdBを人の耳に聞こえる値へ補正した値です。

教室における日本の騒音基準は40dBと世界の騒音基準と比べると高めに設定されています。日本以外の国で一番高い騒音基準はフィンランドの38dB、一番低い騒音基準はスウェーデンの30dBAです。全体的に見ると35dB以下が一つの目安となりそうです。

子供が勉強する時の学習環境は35dB以下が目安です。

騒音レベルの目安

ここで30dB〜90dbの騒音レベルがどのような音なのかまとめておきます。

騒音レベル 目安となる音
30dB ホテルの室内
40dB 住宅地(夜間)
図書館の館内
50dB 高層住宅地域(昼間)
書店の店内
60dB 銀行の窓口周辺
ファミリーレストランの店内
70dB バスの車内
新幹線の車内
80dB 飛行機の機内
ゲームセンター店内
90dB パチンコ店内

参考:環境省「騒音の目安について」

睡眠の目安となる40dBは住宅地(夜間)や図書館の館内と同じぐらいの環境です。勉強の目安は35dBなので、ホテルの室内と図書館の館内の中間ぐらいになります。

子供の音環境を整える防音対策

ぬいぐるみを抱えてすやすや眠る子供

ここまでで、子供のための音環境は睡眠は40dB以下、勉強は35dB以下が一つの基準となることが分かりました。閑静な住宅街に住んでいればほとんど問題ないと思います。しかし、大通り沿いや線路沿いなど比較的騒音が大きい場所に住んでいる場合は目安となる騒音レベルを超えるかもしれません。

一番良いのは引っ越しすることですが、そう簡単に引っ越せるものでもないので、ここでは簡単に出来る防音対策と効果的な防音対策を紹介します。

簡単に出来る防音対策

隙間テープ


一番安く出来る防音対策です。

隙間テープとは窓の隙間を埋めてくれるテープで、主に隙間風対策として使われます。百均でも売っているので手軽に出来る防音対策できます。ただし、防音効果はあまり高くありません。

防音カーテン


簡単である程度防音を期待できるのが防音カーテンです。

ただし一般的に売られている防音カーテンは、閉めた状態でも上下左右が空いているので、あまり効果がありません。日中に締めても部屋が暗くなるような隙間の少ないカーテンのほうが防音効果を期待できます。隙間の少ない防音カーテンなら『コーズプラス』がおすすめです。防音カーテン『コーズプラス』なら横の隙間までカバーでき、『コーズレールカバー』を使えば上の隙間も塞ぐことができます。

効果的な防音対策

二重窓(内窓)


防音対策として一番効果的な方法は二重窓です。

車の騒音など低い音を消すには出来るだけ重量の重いもので塞ぐ必要があります。二重窓は防音カーテンよりも隙間も少なく重いので、高い防音効果が期待できます。賃貸などでなければ、二重窓にすることをおすすめします。

防音パネル


防音パネルなら賃貸でも効果的に防音できます。

防音パネルは窓にはめ込むだけで簡単に取り外しが出来ます。そのため、二重窓にできない賃貸でも効果的に防音してくれます。カーテンが閉めっぱなしの頻繁に使わない窓は防音パネルで塞いでしまうのがいいでしょう。

私の家でも防音カーテン『コーズプラス』+『コーズレールカバー』と防音パネルで防音対策をしています。当然ですが防音カーテンと比べると防音パネルの防音効果は抜群でした。子供は騒音の影響を大きく受けるので、防音対策には二重窓か防音パネルをおすすめします。


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