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【自信を持たせる】子供の自尊心を育てる3つの方法

幼児教育

子供の自尊心を育てるにはどうしたらいいの?
子供の自尊心を育てる方法をしりたい

こんな疑問に答えます。

あなたが子供の自尊心を育てたいと思う理由はなんですか?

「子供の学力を上げるため」だったり「自尊心が低いよりは高い方がいいはず」などいろいろあると思いますが、おそらくどの回答も次のような意図があるはずです。

『自尊心を高めることが子供のためになる』

はたして自尊心はそんなに優れているものなのでしょうか?

子供の自尊心を育てるには成功させる

成功を夢見て空に飛び立とうとしている子供

子供の自尊心を育てる教育に効果はなかった

カリフォルニア州で自尊心に関する大規模なプロジェクトが行われました。このプロジェクトは、自尊心が高いと学力や幸福度が高く、反社会的行為が少ないという研究結果が元になっています。市民の自尊心を高めることで子供の学力向上から、福祉依存度の低減や十代の妊娠率の低下などの多くの社会問題の解決に繋がると期待されていました。
しかし、このプロジェクトで良い結果は得られませんでした。

その後、フロリダ州立大学のロイ・バウマイスター博士によって科学的に裏付けのある自尊心に関する論文200件を調査した結果、自尊心の高めることが学力の向上や社会問題の低下には繋がらないと結論づけられました。

成功したから自尊心が高くなる

自尊心が高いと学力が高いという研究結果があったにも関わらず、なぜカリフォルニア州のプロジェクトは良い結果を残せなかったのでしょうか?

それは自尊心が高いことで学力が高まったのではなく、学力が高いことで自尊心が高まったからです。

要するに自尊心が高い人が成功するのではなく、成功した人の自尊心が高くなるのです。

高校生に関する別の実験でも同様の結果が出ています。
高校1年生のときに学力が高かった生徒は高校3年生になった時の自尊心が高かったのですが、高校1年生のときに自尊心が高かった生徒は高校3年生になった時に学力が高いわけではなかったのです。

子供の自尊心を育てるのに過度に褒めるのは逆効果

自信を失い落ち込んでいる子供

過度に褒めると自信がなくなる

たくさん褒めればそれだけ子供に自信がつくと考えている親も多いと思います。しかし、過度に褒めることは子供の自信を失わせている可能性があるようです。

子供が解いた問題を親が採点しその時の褒め言葉について調べた実験では、自信のない子どもは自信のある子どもに比べて2倍も過度な褒め言葉を受けていたことがわかりました。

また、過度に子供を褒めるとチャレンジ精神も失われてしまうようです。

子供たちに絵を模写させて画家に評価してもらった実験です。
子供たちは「過度に褒める」「普通に褒める」「褒めない」の3つのグループに分けられました。その後、もう一度子供たちに絵を描いてもらうのですが、この時子供たちには簡単な絵を描くか難しい絵を描くか選んでもらいます。すると、過度に褒められたグループは簡単な絵を描くことを選び、普通に褒められたグループのほうが難しい絵に挑戦したのです。

子供を過度に褒めるとナルシストになる

過度に褒めると子供をナルシストにする危険性もあります。

親から過度に褒められた子供は自己愛が高くなる傾向があることがわかっています。一方で過度に褒められても子供の自信には繋がりません。

結果、自己愛だけが育つので子供がナルシストになる可能性が高まるのです。

子供の自尊心を育てる3つの方法

自身に満ち溢れた子供

自尊心は成功によって高めることができるので、子供に教えたり教育することは難しいと言えます。

それでも子供の自尊心を高めたいなら方法はあります。

先の研究結果から自尊心は成功することで高めることができるとこがわかっています。なので、子供の自尊心を高めたいなら、子供に成功するための手段を身につけさせればいいのです。

子供の努力を褒める

子供を褒めることが悪いわけではありません。問題なのは褒め方です。

「賢いね〜」など『頭の良さ』を褒めるのではなく、「頑張ったね」など『努力』を褒めると物事にチャレンジする子供に育ちます。

親としては「本当に賢いね〜」「簡単にできるなんてすごいね」など言いがちです。子供の『努力』を褒めるには、親の褒める『努力』が必要になってきます。

どのように子供を褒めればいいかは【例文あり】成績を伸ばす子供の褒め方【勉強する子に育てる】
にまとめてあるので参考にしてみてください。

子供に愛情を伝える

過度な褒め言葉を受けずに、親から愛情を伝えてもらっている子供は自己肯定感が高いことがわかっています。自己肯定感は自分には価値があると思える感情のことです。自己肯定感が高いと困難な状況でも粘り強く努力することができます。逆に、自己肯定感が低いと困難な状況になるとすぐにあきらめてしまいます。

少しだけ難しい課題を与える

少し頑張ればできる課題を与えることで成功体験を増やし自尊心を高めることが出来ます。

課題の難易度は子供の成長と共に変化します。与える課題が難しすぎると子供が嫌になってしまい、逆に簡単すぎても成功体験になりません。そのため親が子供がちょっと頑張ればできる課題を与えてあげる必要があります。

課題といっても難しく考える必要はありません。家事の手伝いなどでも十分です。親はうまくできない子供を見てじれったいかもしれません。ですが、子供に成功体験を積ませ自尊心を高めるためです。出来るだけ子供に自分でさせてあげてください。

子供の自己肯定感を高めることで、難しい問題にもチャンレンジするようになり、将来の成功に一歩近くことができます。

自尊心を高めるだけでは有効な効果はなく、学力も高くなりません。むしろ逆効果になり、学力が下がる結果になることもあります。

自尊心は高めるものではなく、結果として高くなるものです。

子供の成功を願うなら自尊心を育てるのではなく、自己肯定感や努力の重要性など成功するためのスキルを身につけさせたほうが良さそうです。

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