幼児教育に運動って必要なの?
運動の重要性を教えて欲しいな。
幼児教育として子供に運動させる方法も教えて
こんな疑問に答えます。
幼児教育として運動を取り入れることは重要です。
運動時間が増えても学力は下がりません。むしろ運動している子供のほうが学力が高いという研究結果があります。
運動させることは子供の体力、健康、認知能力などさまざまな面で効果的です。それだけでなく不安やストレス、うつなどの気分の落ち込みも減少します。
幼児教育における運動の重要性
運動する子供ほど算数の成績と読解力が高いことがわかっています。
運動する子供は学力が高い
子供の運動に関するメタ分析(複数の論文を分析すること)では、活発な子供ほど知能指数や知覚、言語、数学の能力が高く学習態度も優れていました。
グラナダ大学の研究では子供に有酸素運動をさせると脳の構造に影響を与えるという結果が出ています。
運動している子供は脳の前頭前野と海馬が発達するので、自己制御力と記憶力に関係する成績が良くなるのです。
注意する点が一つあります。脳に効果的な運動は有酸素運動です。筋肉の量や体の柔軟性との関わりはありません。そのため、筋トレや柔軟などでは効果が期待できません。
目標は1日1時間の運動
3歳から1日1時間の運動すると子供の脳を鍛えることが出来ます。
3歳ぐらいの小さい子供なら外で遊ばせるだけで十分ですが、スポーツなどの習い事をさせても良いです。子供が小学生ぐらいになったら親子で一緒に習うのもいいかもしれません。
運動は幼児教育だけでなく大人にも重要
大人だけでなく高齢者であっても有酸素運動の効果は期待できます。
運動している高齢者は、座っているばかりの高齢者に比べて、計画的に行動し、物事により柔軟に対応できます。運動することによって脳の自己制御力や計算力、読解力に関する部分が鍛えられるからです。
運動不足は脳にも影響する
脳は大人になったら衰えるだけだと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。脳は何歳になっても鍛えることが出来ます。そのため、運動していなかった人が運動するようになると、脳の機能が改善しアルツハイマーなどの認知症になる確率が下がります。
それ以外にも、1日4時間以上座っている人は4時間未満の人と比べて、心臓病やがん、高血圧になる確率が非常に高いことがわかっています。
将来、孫と楽しく遊びたいなら運動で脳を鍛えるのが有効です。
幼児教育に運動を取り入れる3つのコツ
子供に運動させるコツは3つです。
- 運動を習慣化する
- いろんな動きを取り入れる
- 楽しい運動をする
運動を習慣化する
子供が小さいうちに運動を習慣化しましょう。
小さい子供は外に出ると走り回るので外に出る機会が多ければ運動不足の心配はないでしょう。しかし、子供が大きくなるとテレビやゲームなどの時間が増え徐々に運動する時間が減ってきます。
運動量が減り始める年齢は男女で多少差があり、平均で女の子は13歳、男の子は15歳ごろです。この年齢までに子供に運動習慣を身につけておくことが大切です。運動習慣がない子供は運動時間が減ることで脳に刺激が行かなくなり、脳がうまく機能しなくなります。そのため、子供には出来るだけ長く続けられる運動を習慣化することをおすすめします。
いろんな動きを取り入れる
大人は運動と聞くとウォーキングやランニングなどを想像するかもしれません。だからといって、子供にランニングをさせればいいわけではありません。大人は単調な動きを継続できますが、子供が小さいうちは飽きてしまいます。
1日1時間の運動は同じことをする必要はありません。子供が楽しめるように、色々な運動を試してみましょう。
もし、一緒にランニングをするなら子供に役割を与えてあげると飽きにくくなります。
これをランニングに応用すれば良いのです。例えば「郵便屋さん、お手紙届けてください」と言えばランニングが郵便局まで手紙を届ける遊びになります。
楽しい運動をする
幼児教育として有効な運動は、競争させる運動ではなく楽しむ運動です。子供に習い事をさせると他の子供が気になるかもしれません。他の子供と比べ出すと「あの子はうちの子より上手」とか「うちの子はここを直せばもっと上手くなりそう」などと考えてしまいます。こうなってしまうと子供の感情は置き去りになってしまいます。子供は楽しいと感じないと運動しようと思いません。では、子供に運動は楽しいと思ってもらうにはどうしたら良いでしょう?
それは、親が子供と一緒に運動することです。子供は親と同じことをやりたがります。親が楽しそうに運動していれば、子供も運動は楽しいと感じてくれるのです。
子供に運動させるには親が楽しそうに運動し、子供に運動習慣をつけさせたいなら親が運動習慣をつけるのが近道です。